いろいろやってみるブログ

人生の折り返しを過ぎたので、やってみたかったことをやっていくというお話。

MGミジェットのフルスクラッチ(その9)

今回は、リア部分を削り出してみようと思います。


まず、お尻の丸いラインからはみ出している削りしろを削ります。

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続いて、トランクとのつながりを意識しながら、テールランプのとんがりを削り出していきます。

トランクはボンネットのようなふくらみはありませんが、ボディ下部までつながる丸いカーブをうまく削り出していきたいと思います。

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このころの英国車によくみられる、丸いお尻と小さなテールランプのデザインに惹かれるものがあります。

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ミニ

 

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ACコブラ

 

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バンプ

 

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トラ3

 

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ご存知ボンドカー^^

 

当時の流行りだったのでしょうか?

 


なんとなく形になってきたので、正確な削り出しに向けてトースカンを使って諸寸法を確認してみたところ、ボンネットはもう2mmほど削ったほうがいいようですが、トランクはちょうどだったので、少し削りすぎたかもしれません。

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フロントの顔の面は、1mmほど前に出ているのでいずれ削ることになりますが、三面図の正面の絵を当ててみて、横をもう少し絞り込んだ方がいいことがわかりました。

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テールランプのとんがりを大まかに削り込みます。

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ボンネットをもう少し削り、それに合わせて周囲の曲面も整えました。

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大まかな削り出しが終わりました。

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悦に入っている場合ではありません。
本番はこれからです^^;


今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

彫刻刀を購入。

今日は作業の進捗ではなく、道具のお話を書こうと思います。


プラ板を貼り重ねたものを削って形にしていくのに、やすりが思ったほど削れてくれないので、最初はカッターナイフを使うようにしたという記事を書きました(MGミジェットその7)。

カッターナイフは使う頻度が高そうなので、100均にある商品の中でもグリップが手にしっくりきそうなものをチョイス^^

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これはボール紙を切り出すところからずっと活躍してくれています。
プラ板を貼り重ねたものを削るのも、子供のころから使い慣れた形状であることもあり、サクサク削れて作業が進みます^^

ただ、カッターナイフは平面を削るのには向いていないようで、実は一発目のボディ側面を削るところからその点には苦慮していました^^;


ボンネットに差し掛かり、両端のフェンダーのふくらみが邪魔になりうまく削れず断念、別の刃物を試すことになりました。

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まずはデザインナイフ。これも100均です。

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幼少のころにガンプラ(など)を作るのに所有して以来、約40年ぶりですw
あの頃はまだ100均もなく、当時所有していたのは黄色いグリップでした。

グリップエンドが六角になっているので転がりにくいです。

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そういえば幼少の頃のは断面が丸状だったのでよく転がり落ちているのを思い出しました^^;

さっそくボンネットを削ってみたのですが、イマイチ使いづらいです。グリップ部の一番前がボンネットに当たり、水平に歯を当てることができませんTT

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他の作業で活躍してくれると思うので、今回はお休みいただきます^^;

 

続いて、Amazonで購入していたよしはる社の彫刻刀、4本セットです。

 

今回フルスクラッチを始めるにあたり、初期投資を抑えるべく道具はなるべく100均で購入しようと思っているのですが、彫刻刀は使用頻度が高そうなので、ちゃんとしたものを使おうと思い、Amazonで調達しておりました^^

この中から平刃をチョイス、さっそくボンネットを削ってみたのですが、刃がぐいぐい中に食い込むように入っていってうまく削れませんTT

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折れそうな心を奮い立たせ、刃の向きを逆にしてみると、今度は薄く削ることができました^^

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刃のお腹の三角のでっぱり(←名称不明)がうまく滑ってくれることで刃が深く入りすぎないようです。

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ウェッジのバンスと同じ効果かどうかはわかりませんが、これで平面がスムーズに削れるようになり、作業がはかどるようになりました^^

削りカスもどんどん出てきます。

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気分はすっかり吉良吉影^^


購入した彫刻刀の説明書には、「よしはる彫刻刀は厳選された良質の刃物鋼を使った付鋼製です。(中略)形ある限り研ぎなおして心地よい彫り味を楽しみながら御愛用下さい。」と書いてあります。

彫り味が落ちてきたら、刃先を研いでみようと思います。

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砥石も100均で購入済みです~^^

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

MGミジェットのフルスクラッチ(その8)

今回もボディを削り出していきます。
前回削ってみた側面からラインが続く、スカットルパネルを削ってみることにします。

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削り出す前にプラ板を追加しておいてよかったです^^

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続いて、フロントフェンダーのヘッドライトにつながるふくらみを出していこうと思います。

外側はボディ側面とスカットルパネルとのつながりを、内側はボンネットとのつながりをうまく出していきたいと思います。

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ボンネットのふくらみは、コクピットに近い側ではフロントフェンダーよりも若干高いので、ここにもプラ板を追加しました。

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段差の凹みが深すぎる部分は、プラ板を追加するか、パテを盛るかで対処することになると思いますが、ポリパテはにおいが強いそうなので、この作業は後回しにして、できればホーチミンに戻ってからにしたいと思っています。


いかがでしょうか。
なんとなく形になってきた気がするのは気が早いでしょうか?笑

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作業はまだ始まったばかり。はやる気持ちを抑えて、今日はこの辺で手を止めることにします。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。

MGミジェットのフルスクラッチ(その7)

前回までに、プラ板を貼り重ねてボディの原型を作りました。
今回から、いよいよ削り出して形にしていきます。
全く未知の領域です。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル



とりあえず、側面から手を付けてみることにしました。

MGミジェットの側面は、複雑なプレスラインがなくのっぺりした平面ですが、よく見ると下よりも上のほうが車幅が広くなるよう、わずかに傾斜がついています。

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まずはこの傾斜を意識しながら、側面を削っていくことから始めたのですが、プラ板の貼り重ねが不足しているようなので、外側に1枚追加することにしました。

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これで曲面が出しやすくなりました^^


削り出しは、当初やすりで行おうと思い、100均で調達しました。

最初に買ったのは2本入りのもので、部品の切削面を整えたり寸法の微調整を加えるのに、平やすりの方を使ってきました。これはなかなか使い勝手がいいです。

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もう少しがしがし削れるやすりが欲しかったので、次にダイヤモンドやすりを買ったのですが、これは目が細かく逆に優しい削り心地^^;

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がしがし削れるのを期待して、大きい鉄鋼やすりをさらに買い足したのですが、見かけほどは削れてくれません^^;

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せっかく100均で調達しているのに、思っていたのと違うと、購入単価が110円ではなくなってしまうのですが、トライアンドエラー、初心者の初期投資として受け入れることにします。


結局、普通のカッターナイフで削り出すのが一番効率が良かったようです。

 

側面を削る作業でボディに力が加わってたわんでしまうので、内幅に切り出したMDFを挟んで作業することにしました。

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それにしても、削り出しの作業からはホーチミンに戻ってからにしようと思っていたのですが、コロナ禍がここまで尾を引くとは。10月に入って段階的に規制緩和が始まっていますが、感染状況が改善されたわけではなく、日本滞在が長引いていて、削り出しの作業も日本で始めることになりました。


家族が食事をする食卓で、削り粉をまき散らしたり接着剤のにおいを充満させるのは許されざる行為であり、家族の留守を狙って細々と作業を進めております。リビングモデラーの真意を知ったような気がします^^;

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

街で出会ったクルマたち(2)

閑話休題です。
私は早朝にウォーキングに出ることがあるのですが、東京オリンピックが盛り上がっている夏のある日、アルファロメオの段付きがこっちに向かってきました。

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段付きといえば、「愛車遍歴」のオープニングで、小木さんが乗っているクルマですね。
大好きな漫画家、西風さんの作品の一つ、「DEADEND STREET」でネタにされているように(*)、車種の区別がむずかしく、赤信号で止まっている横を通り過ぎるくらいではどのグレードなのかわかりません^^;
(*)著作権保護の観点から無断転写は控えます。本編でご確認ください。”HOLE OF SNAKE”の回です^^

 

私と同じくらいの中年のおじさんがお一人で運転されていました。窓を開けていたので、エアコンをつけていないのか、壊れてつかないのか、そもそもエアコンが装備されていないのか、いずれかだと思いますが、真夏でも早朝なので平気なのでしょう。

私も旧車と呼ばれるクルマに乗っていたことがあるのですが、路上でのトラブルも少なくはなく、乗り続けるにはそれなりに体力や気力、環境が備わっていないと難しいのかな、という印象を持っています。

私の場合は25年ほど前の若いころでしたが、この方は私と同じくらいの年齢になっても乗っていらっしゃるのが、少しうらやましく思いました。

信号が青に変わり、ツインカムサウンドを早朝の都内に響かせながら、アルファは走り去っていきました。

MGミジェットのフルスクラッチ(その6)

今回も引き続きプラ板を貼り重ねていきます。
ボンネットと前面、後面の下部です。

ボンネットは、前回までに中央とヘッドライトのふくらみ部分のプラ板を貼り重ねておいたので、本体に接着します。

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ボンネットが、前後に1cm短いことに気づきましたTT

なんでかな、寸法間違えたかな。
ということで、プラ板を追加しました。

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連続した一つの素材ではなくなってしまい、追加接着を考えていなかったので切断面も整えてもおらず、しっかり接着されない危惧がありますが止むを得ません。

 

逆に、トランクは大きくはみ出してしまいました。

単に削り捨てるだけの無駄遣いになってしまいましたTT

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気を取り直して前面、後面の下部を貼り重ねます。
前面は、中央と左右のふくらみの分のプラ板を貼り重ねるだけです。

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後面は少々悩みました。トランクから下部まで、丸いお尻のカーブを描いています。もちろんここもプラ板の貼り重ねで作成するのですが、内幅の細い短冊状に切ったプラ板を上下に貼り重ねることにしました。

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コの字にカットしたプラ板を左右方向に貼り重ねてもよかったかもしれません。内幅50mm=50枚にうんざりしてやめましたが^^;


これでプラ板を貼り重ねる作業はひとまず終わりです。

ボール紙の予行演習で既に見ていたので、特に感動はありませんでした^^;

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三面図から側面をボール紙に切り出して、確認してみました。

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ヘッドライトに続くフロントフェンダーのふくらみが少し足りなかったのでプラ板を追加することにしました。

それから、スカットルパネルのカーブの削り出しに備えて、ボンネット上端部の貼り増しと裏打ちをしました。

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ここまで、まず5mm角棒と車軸との距離を決め、角棒と中仕切り板を接合し、ボディ側面、ボンネット、トランクの順に貼り重ねることで、削り出す前の箱状のボディを作りました。

おそらくはこの作業手順が今後の私の標準形になるのかなと思っています。

面倒くさがりながらも、予行演習で作業手順のシミュレーションやダメ出しを済ませてあるので、おかげでプラ板を貼り重ねる作業は比較的スムーズに進んだと思います。

 

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次回はいよいよ、削り出しの作業に入っていこうと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。

MGミジェットのフルスクラッチ(その5)

今回もプラ板を貼り重ねていく作業です。

ボンネットの前に、フロントグリルの周りを先に接着します。
接着部分を垂直に整えていたら、左右とも1mmずつ予定よりも削ってしまったので、1mmプラ板を貼りました。ここは垂直に整えるべき部分なので、少し大きめに切り出しておくべきでした。

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ボンネットもトランクも、プラ板を貼り重ねて、あとで削り出します。

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ボンネットは、もう少し中央部分のふくらみがある方がよさそうに思ったので、切れ端から使えそうなのを拾って追加しました。

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フロントグリルの調整箇所の接着が乾くのを待つため、ボンネットは後回し、先にトランクを接着します。

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接着と養生を繰り返すのに時間を要して、記事の更新が滞り気味ですが、作業は遅々としながらも進んでおります。

そう信じたいです^^;

今回もお付き合いいただきありがとうございました。