いろいろやってみるブログ

人生の折り返しを過ぎたので、やってみたかったことをやっていくというお話。

フルスクラッチ、始めます(その1)

この度、齢51にして、新しい趣味を始めようと思います。
クルマのフルスクラッチに手を出すことにしました。

きっかけは、次女がこれを作って欲しいと、Yウイングのプラモデルを持ってきたことでした。
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スターウォーズビークルウェザリングが真骨頂なので、素組みではなくしっかり塗装をしたほうがいいが、時間がかかるので待っていてほしいと返事をしたものの、プラモデルの製作は幼少のころ以来のことで、イチから準備をしなければなりません。

完成までのお茶濁しで、ネットから借用したタイファイターのペーパークラフトを作ったのですが、コクピットの球体がうまく表現されているのに感服しました。で、作業中に、もし車をペーパークラフトで作るとすれば、直線的な車体ならいいけど、例えばビートルやチンクのような曲面で構成される車体は難しいだろうな、と思いました。

ペーパークラフトが難しいなら、プラモデルならばと思いを巡らせたのですが、少し探してみたところ、好きなクルマが製品化されているとは限らず、また過去のものが廃版になっていて現在は手に入らないということもありました。

既製品のプラモデルが入手できない、または製品化されていないなら、自分でイチから作ってみるのはどうだろうと調べてみたところ、ブログやYouTubeでご自身の作品を紹介されている配信をいくつかお見掛けしました。

皆様の作品は素晴らしいものばかりなのですが、中でも目を惹かれたのは、katsu様の『愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars [V]』いうYouTubeのチャンネル(ブログも公開されていますね)。マツダ車のフルスクラッチが中心の内容で、おそらくこの世界ではご存じない方はいないのではないかと思います。

動画の内容だけでなく、コメントのやり取りからあふれ出る謙虚なお人柄にも惹かれ、時間を忘れて過去のものから一気見しました。その後も何度も見返しているのですが、見れば見るほど自分には無理だろうと意気消沈してしまうばかり。

それでも好きすぎて、本編の動画以外も見てやろうと概要欄に目を向けてみると、「自分の動画を見て自分もフルスクラッチに挑戦したいという方が出てきたら嬉しい」、と書いていらっしゃいます。

誰でもできるわけではないぞ、やれるもんならやってみろという思いが行間に込められているかも、とも思いましたが、katsu様のお人柄を考えるとそれは考えづらく、むしろ背中を押されているような気がしました。育ちがいいので^^

50歳を前にホーチミンの駐在を再開し、おそらくは定年までいることになる中で、公私ともにそれなりに充実しているのはいいのですが、こうやってこのまま年を重ねていっていいのだろうか、という思いがもたげてきます。

先日は百獣の王こと武井壮さんが、50歳を前にゴルフのシニアプロになってシニアツアーにでることを目指すとおっしゃってました。大人になったら新しいことに挑戦しなくなるなってつまらない、とのこと。お前はどうなんだ?と言われているような気がしました。根が単純なので^^

私には昔から、定年後は好きなクルマを所有して乗るという夢があります。ですが好きなクルマというのが70年代~新しめでも90年代のものなので、今から10年後となるとより古い存在になり、程度のいい個体が少なくなったり値段が上がったりして、実現するのは難しいかもという不安があります。

加えて最近は、EUがガソリン車を2035年までに廃止するとか、バイデン大統領が2030年までに排ガスゼロ車を新車の50%にするとか言ってます。おそらくこれは世界的な流れで、日本も同様動きを見せるのでしょう。

さらには自動運転技術が進み、車は自分で運転しないのが当たり前という社会が近い将来に実現するかもしれません。

そうすると、エンジンの鼓動や音、オイルが焦げるにおいを感じながらクルマを運転するという行為は、限られた場所でお金を払って楽しむ道楽という位置づけになってしまうのではないかと思ってしまいます。

世界はどうやら、私の夢の実現が難しくなるという方向に進もうとしているようだと考えざるを得ないようです。

であるならばと、好きなクルマを所有して乗り回すという夢はあきらめ、プラモデルやフルスクラッチ自己実現の場としての活路を見出すことにした、というわけです。

もしかしたら、満足できるものを作り出すのに何年もかかるかもしれませんが、ゴルフと同じで、簡単にできるようならすぐに飽きてしまい、長く付き合う趣味になりません。

これからじっくり育んでいこうと思います。

長くなってしまいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。