いろいろやってみるブログ

人生の折り返しを過ぎたので、やってみたかったことをやっていくというお話。

トースカンを製作。

トースカン…「〘名〙 (語源未詳) 機械工作で、底面を平らに仕上げたブロックに垂直な棒を固定し、この棒にそって上下に昇降させることができるように罫書針(けがきばり)を取りつけたもの。工作物に定盤面と平行な線を罫引きする際に用いる。」(精選版日本語大辞典より)

【初号機】
日頃お手本にしているKazu様の動画にも時々登場します。作成途中の工作物の寸法を確認したり、工作物のように表面が平らではないものに一定の高さの線を書き込むのに使うそうです。

トースカンについても、道具をそろえてホーチミンに持っていっていたのに、今回の帰国では現地に置いてきてしまいました。それでも一部の部品は日本に残してあったので、不足部品を買い足して作ることができました。

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蝶ねじを緩めてクリップの角度を変えることでペン先の高さを変えられます^^

書きたい線の位置が低すぎる場合は、ペン先の接触が鋭角すぎてうまく線がかけないため、L字プレートの下の方にあるもう一つの穴に付け替えることで対応できます^^

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このトースカンで、ボディのセンターライン、ヘッドライトのセンター、テールライトの上端、下端の高さ、フロントグリルの穴の上下を確認しました。

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工作物を固定する台の向きを変えることで、工作物に対して水平線だけではなく垂直線(ボディのセンターラインやヘッドライトの縦のセンターなど)を書くこともできます。

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寸法を正確に書き出すために、トースカンの底の裏面がガタつかないものを使った方がいいようです。私はダイソーのMDF板を使いました。

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【弐号機】
トースカンは水平線を書くためのものですが、ペン先は点なので、ボンネットのような平面の高さを確認するには少々イメージしづらいように思い、もう一つ作ってみました。
材料はプラ板と5mm角棒、小さめのL字定規、小さめの黒クリップです。

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L字に切り出したプラ板には、長い方と短い方、それぞれ外側にガイドを接着し、L字定規に対して垂直に固定できるようにしてあります。

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L字定規とL字のプラ板が正確に直角であることにより、水平線を一定の高さに保つことを狙っています。

そのため、プラ板の元々の角を使うことで、自分が切り出すよりは正確な直角を得ることができたはずです。

一つだけ注意点がありまして、L字定規を固定する台に1mm厚のプラ板を使っているので、定規の寸法も地面より1mm高いところに位置するということです。これを加味しておかないと、実際よりも1mm高い寸法を確認することになってしまいます。

Kazu様の動画を拝見していなければ、トースカンの存在すら知ることはなく、寸法確認はテキトーになっていたことでしょう。
先人たちに唯々感謝するばかりですm(_ _)m

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今日もお付き合いいただきありがとうございました。